吉村昭さん命日の講演
おはようございます。昨夜は久々に少し降ったようです。お湿りになったかな。
今年もケープタウンブルー、咲いています。
さて昨日は水戸市の県立図書館で、大志を書いた市村君の講演を聴きに行きました。
1時間半、レジュメに基づき、とても丁寧に、昨日が命日(10年前に自死を選択されたという)だった作家・吉村昭さんとの思い出話を中心に、幕末水戸藩の血みどろの抗争、そして市村君が光を当てた諸生の動向などを話されました。
今、中東では、実に残酷なる血の抗争が展開中。しかし、我が国も、わずか100年ちょっと前に、天狗諸生の間に、目を覆いたくなるような、路線と生き方の違いで、そこまでやるのか、オイと言いたくなるような血みどろの殺傷が繰り広げられた・・・中東の出来事と、大きな差がないようにも思えてきた・・・。
人間というものは、ことのほか豊かな人間性と優しさを持っている一方で、身の毛もよだつ、空恐ろしき残酷性を内包している・・・まさに、仏と鬼が同居している存在だ。
それにしても市村君、水一杯飲まずに、90分も滔々と話す姿に、若き日にともに仕事した仲間として、同窓生として、随分と水をあけられてしまったなあ、それにしても素晴らしい学者&研究者&執筆者になったものだと、感慨に浸って帰路につきました。元県会議事堂ほぼ満タンにうずめた講演聴取者、専門的な質問もあって、大成功おめでとう!