直木賞作家と親友

私の親しい友にI君がいる。私と妻の披露宴で総合司会をして頂き世話になった、もう40年近く前だが。彼は住金鹿島をやめて記者になった。歴史物の書き手としてはなかななの成功者だろう。本も相当出した。彼には素質が備わってるのかもしれぬ。祖父が広辞苑にも載る漢学者、父は日本文学の学者だった。その彼が13日の新聞文化欄(茨城新聞)で「恋歌」で直木賞を受賞した朝井まかてさんについて書いている。9月に水戸市主催で行われた朝井さんの講演会、終わってから朝井さんの希望で、I君に会いお礼を言ったという。数か月前、受賞後に紙面掲載された彼の批判原稿に対し、素直に受け入れる度量の大きさ、さすがに直木賞作家と思う。
 
それはそれでいいのだが、I君、今日の原稿で朝井さんをこう評価していた。
 
水戸に三ポイ(理屈っぽい・怒りっぽい・骨っぽい)があるが、朝井さんは賢い・人懐っこい・情が濃いの三コイがある、水戸はこれをアピールしたらどうか、と語った。また、天狗諸生で対決した幕末の水戸、先祖はそれぞれに大義に生きた、正義はどちらにもあるでしょう、社会はさまざまな考えの多様性の共存、辛い経験をした水戸の人々から世界へ発信することに意義があるのでは、とも語られた。そして具体的には意見や思考の違う人のお茶会を提案されたとか。
 
I君は「朝井さんのような柔軟で骨のある女性の考え方に、問題解決の視点があるのかと、改めて思い起こされた」というような〆だった。私は欠席だが、来週末・学習院の茨城桜友会総会で、I君が記念講演する。きっと朝井さんとの対談の詳しい話も交えての話になるのだろう。