父の帰還 私も旅を終える

父の自伝・夏山のしづくでは、なぜか戦争の終結を8月16日としていた。単なる勘違いなのか、生きているうちに聞いておくべきだった。5年でも10年でもこの宮古島で生活していく心構えをして、食料の自給自足作戦なども研究していた、その時、全員、兵舎の前に集合命令が出た。父は本の中でこう書いている。「何か重大な予感がした。隊長殿は静かに不動の姿勢を…

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芝居まずは成功、そして塩を求めて・・・

 旅の荷物の中に初芝居の台本を入れておいた。  少しでも台詞覚えしなくちゃならぬと、思ったからである。ホテルに着いたら、トランクの荷物はほぼすべて出す、当然、台本も机の上に置く、兄が見たようだ、二役の話をしたら「そりゃ大変だ、覚えられるのかな」と首をかしげる。若い方と違って、古希目前の脳細胞は、台詞覚えに大きな障害となった。  主役…

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デイゴを探して・・・

 兄がこんなにも「燃える!」人だとは思わなかった!旅で知った新発見! 父親の痕跡を見つけ出そう、というのは、解る。しかし、兄は、私の旅の望みの一つ、デイゴの花探索に誠心誠意、尽くしてくれたのである。   最近ヒットしています島唄に最初に出てきますね、デイゴの花、「デイゴの花が咲き 風を呼び嵐がきた」その花である、見たこと…

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